PLAYER No.009-未熟でも、待たずに自分から一歩を踏み出すplayer-
PLAYER No.009
菊川慈恩
未熟でも、待たずに自分から一歩を踏み出すplayer
PROFILE
職種・役職:介護職
趣味
- ベースギターを弾くこと
- 好きな曲をコピーすること
- マイケル・ジャクソンの曲のベースラインを練習すること
- 友人たちとセッションすること
私はこんなプレイヤーです
私を一言で表すと、「誰にも嫌われない麺つゆみたいな人」です。
麺つゆのように、どんな場面にも合わせて味を整え、みんなを繋げる存在でありたいと思っています。
高校の軽音部では、部員の音楽の好みがバラバラで意見がぶつかる中、それぞれの声を聞きながら調整役を務め、ライブのセットリスト作りや練習進行をまとめました。
もともとは人見知りで、目立つことが苦手でした。友達に誘われるままベースギターを担当することになり、最初はコードもろくに押さえられず、挫折しそうになったこともあります。それでも、先輩や仲間と一緒に練習を重ねるうちに、少しずつ上達していく実感が得られました。
この経験を通して、「できない」と思ったことにも挑戦すること、仲間と協力すること、そして自分らしさを表現することの大切さを学びました。
今も、目立つソロプレイヤーではなく、周囲の人たちが心地よく過ごせる「ちょうどいい塩梅」をつくることが、自分の強みだと感じています。
ココロココとの出会い
介護の道を志すきっかけになったのは、祖父の介護です。
高校卒業後、祖父が要介護状態になり、家族で介護をすることになりました。最初は右も左も分からず、ただ必死に介助をしていました。
そんな中で、祖父の「ありがとう」という言葉や、少しずつ笑顔が増えていく姿を見て、介護という仕事の尊さを実感しました。祖父が昔話をしてくれる時間も、私にとってかけがえのないひと時でした。
一方で、家族だけでの介護には限界があり、専門的な知識や技術の必要性も痛感しました。そこで、介護のプロとして高齢者とその家族を支えたいと思うようになりました。
ココロココを選んだのは、利用者と従業員一人ひとりに寄り添う丁寧な介護方針と、新人の教育体制が整っている点に魅力を感じたからです。
忘れられない経験
仕事を始めて特に印象に残っているのは、入居者様からいただく「ありがとう」という言葉や、「明日も楽しみにしてるよ」という期待の声です。
ある時、90代の女性利用者様に朝の挨拶をすると、「あなたが来てくれると一日が明るくなるわ。これからもよろしくお願いします」と言っていただきました。
入社当初は技術面で不安もありましたが、その言葉を聞いた時、利用者様の心に少しでも寄り添えているのだと感じ、大きな喜びがありました。
同時に、悔しかった経験もあります。
入社2ヶ月目の頃、ベッドから車椅子への移乗介助を任された際、腰を入れるタイミングや足の位置がうまく決まらず、途中で強い不安を感じてしまいました。介助を中断し、先輩に代わってもらうことになり、情けなさや悔しさを感じました。
「このままでは利用者様を危険にさらしてしまう」という焦りもあり、自分に介護職が務まるのか不安になる瞬間でもありました。
それでも先輩に相談し、基本から丁寧に指導していただきながら、移乗介助の練習を繰り返しました。
この経験から学んだのは、「安全第一で焦らない」ことと、「基礎を丁寧に繰り返す」ことの大切さです。
今では、移乗介助の前に深呼吸をして落ち着き、足の位置や腰の角度を確認するようにしています。不安な時に無理をせず、周囲に相談することも大切にしています。
今挑戦していること
現在は、移乗介助と排泄介助の技術向上に力を入れています。
移乗介助では、足の位置や腰の角度、タイミングを毎回丁寧に確認しています。排泄介助では、プライバシーに配慮した声かけや利用者様のペースに合わせた介助を心がけ、衛生面にも注意しています。
また、技術だけでなく、利用者様一人ひとりの状態に合わせたコミュニケーションも課題だと考えています。
仕事で大切にしているのは、「利用者様の尊厳を守り、寄り添うこと」です。
利用者様を単なる「介護の対象」としてではなく、一人の人間として尊重し、その方のペースや気持ちを第一に考えるようにしています。
今後は、介護福祉士として利用者様に信頼される介護士になることが目標です。移乗介助や排泄介助だけでなく、将来的には認知症ケアなど幅広い知識を身につけ、利用者様やご家族から「あなたがいてくれてよかった」と言っていただける存在を目指しています。
プライベートでは、自立した生活を送れるようになることと、ベースギターの練習を続け、いつか友人たちとライブで演奏することも目標です。
私にとって BE A PLAYERとは
私にとって「BE A PLAYER」とは、受け身ではなく主体的に行動し、自分の人生の主役として責任を持って生きることです。
その原点には、高校時代の軽音部での経験があります。
最初は人見知りで、ただ練習に参加するだけでした。それでも文化祭のライブに向けて、積極的に練習し、分からないことは先輩に聞き、仲間と意見を出し合いながら準備しました。
その経験から、「自分から動くことで世界が変わる」ことを学びました。
介護の仕事でも、まだ不安を感じる場面はたくさんあります。それでも「待つ」のではなく、自分から先輩に相談し、利用者様の些細な変化に気づいて声をかけることを心がけています。
「BE A PLAYER」は、完璧であることではありません。
たとえ未熟でも、前に踏み出す勇気を持つこと。それが、私にとっての「BE A PLAYER」です。
MESSAGE
未来の仲間へ
この仕事は、利用者様の「ありがとう」という言葉が何よりのやりがいです。
最初は介助技術やコミュニケーションに不安を感じるかもしれませんが、一歩ずつ前へ進むことで成長できます。私も移乗介助や排泄介助で失敗を繰り返しながら、先輩方の支えで少しずつ自信をつけています。
分からないことは積極的に相談し、仲間と一緒に成長していきましょう。
仕事以外の自分らしさも大切にしながら、一緒に高齢者の方々が安心して暮らせる毎日をつくっていきましょう。


