自律型組織をつくるには?「自由と責任」で人の成長と成果を両立する考え方
社員の自由を増やすと、成果が落ちてしまうのではないか。自律型組織を目指すとき、そんな疑問が生まれることがあります。一方で、細かな指示や管理を増やせば、社員が自分で考える機会は少なくなります。
ココロココが目指しているのは、単にルールや管理をなくした組織ではありません。会社の目的や自分の役割を理解したうえで、一人ひとりが考え、選択し、結果に責任を持つ組織です。そのために「自由」だけではなく、「自由と責任」をセットで考えています。
自律型組織は、管理をなくすだけでは生まれない
管理を減らせば、社員が自由になり、自律的に動くようになるとは限りません。ココロココが重視しているのは、その順番です。
一人ひとりが自律しているから、管理を減らすことができる。会社の目的や自分の役割が分かっていれば、上司から細かく指示されなくても、自分で考えて動けます。
反対に、目的が分からなければ、「次は何をすればいいですか?」と指示を待つ状態になってしまいます。そのため会社側にも、ただ主体性を求めるのではなく、目指すビジョンや仕事の目的を明確にし、社員が自分で判断するための材料を渡す役割があります。
「何をするか」より「何のためにするか」を共有する
自律的に行動するために重要なのは、目的意識です。「何をするか」だけでなく、「何のためにするのか」を理解していれば、その目的を実現するために何をすべきかを自分で考えられます。
ココロココでは、自律性を単に積極的に行動することとは捉えていません。目的を理解し、そのために自分で考え、判断し、行動することだと考えています。
目的や役割を会社が明確にしたうえで、細かな管理を増やさず、一人ひとりを信じて任せる。目的が明確だからこそ手段に自由が生まれ、自分で選択して行動する経験を重ねることが、自律につながっていきます。
自由という「余白」が、人の成長につながる
成長と自由は、対立するものではありません。ココロココでは、本質的な成長には、ある程度の自由が必要だと考えています。
言われたことをこなすだけではなく、自分で考え、自分で選択する。「これは自分の仕事だ」「自分がやりたい」と自分事になったとき、仕事から得られる経験も変わります。
そのために必要なのが、自分ならどうするかを考え、やり方を工夫し、自分で選べる「余白」です。もちろん、自由だけを渡せばいいわけではありません。目的や役割、最低限のルールという土台も必要です。
その土台の上で、考え、選択し、ときには失敗し、その結果に責任を持つ。そうした経験そのものが成長につながると考えています。
「自由」と「わがまま」を分けるのは周囲への責任
自由とは、好き勝手に行動することではありません。ココロココでは、自分の意思だけでなく、一緒に働く仲間やお客様との関係まで考えることを大切にしています。
「こうしたい」「これに挑戦したい」という意思を持つことは重要です。ただ、自分がやりたいという理由だけで、周囲への影響を考えずに行動すれば、それは自由ではなく、わがままになってしまいます。
自分の考えを説明し、周囲が納得できる状態をつくる。自分の選択によって誰かに負担がかかるなら、そこまで考えて行動する。
自分の「したい」を大切にしながら、周囲との関係にも責任を持つ。それが、ココロココが「自由と責任」をセットにしている理由です。
管理を増やすのではなく、自分で考えられる人を増やす
自由な組織であっても、会社である以上、成果を出し続ける必要があります。社員にとって良い環境をつくるためにも、会社が成長し、利益を出し続けることは欠かせません。
しかし、成果への不安から細かな管理を増やせば、社員が自分で考える余白を奪うことにもなります。だからこそ、自分で選べる自由が大きくなれば、その選択への責任も大きくなるという考え方が必要です。
目指しているのは、管理によって成果を出すのではなく、自律によって成果が出る組織です。そのためには、答えを与え続けるのではなく、物事の捉え方・考え方・学び方を身につけ、自分で答えを見つけられる人を増やしていくことも大切になります。
会社が成長すれば、制度や役職、ルール、会議なども増えやすくなります。それでも、「何のために必要なのか」を問い、必要性がなくなったものは見直していく。仕組みを増やして組織を動かすのではなく、目的と役割を明確にし、一人ひとりが自律して動ける状態をつくることが重要です。
自由とは、管理がないことではありません。目的を理解し、自分で考え、自分で選び、その結果に責任を持つことです。ココロココは、自由という余白を一人ひとりの自律と成長につなげながら、成果も出し続けられる組織を目指しています。